
会社名
広栄化学株式会社
受講者・チーム
西本 麗 /大畑 尚志
会社規模
300-1000名
利用サービス
経営層/ミドル層向けパーソナルトレーニング・チームトレーニング・ピアトレーニング、ミドルマネジャー向けマネジメントハンドブックの作成
受講生インタビュー
広栄化学株式会社は100年を超える老舗企業ですが、2023年の従業員意識調査で組織内の縦方向と組織間の横方向のコミュニケーション不足という課題が明らかになるなど、部門間の「相互不可侵」状態や、指示待ちの姿勢を組織文化の大きな課題と捉えていました。これを打破し、イノベーションを生み出せる組織にするため、全社的なコーチング文化浸透プログラムを導入。風通しの良い文化を目指して、まずは経営陣がパーソナルトレーニング・チームトレーニング・ピアトレーニングの受講を完了し、続いてマネージャー層がピアトレーニングを中心としたプログラムを受講しているところです。全社的なコーチング文化浸透はまだ緒に就いたところですが、徐々に効果が現れ始めており、経営層を軸に多角的・多面的な会話が生まれ始め、オープンに会話をする雰囲気も醸成されつつあります。経営層の横のコミュニケーションも活発になり、お互いの領域に関して率直に意見を言い合えるようになってきています。コーチング文化浸透の取り組みにより、小回りの利く活気ある組織の実現に向けて進み始めました。インタビューでは、代表取締役である西本麗さんと、執行役員の大畑尚志さんにお話を伺いました。
期待
●役職その他の属性に関係なく何でも議論・相談できるカルチャーへの変革
●同僚や部下の力を引き出し、社員一人ひとりが自ら学び成長する組織への変革
効果
●経営層が部下の話をじっくり聴くようになってきて、これまでにない多角的・多面的な会話が生まれ始めた
●業務報告以外の話も聴く1on1ミーティングを意識的に実施するようになって、部下側からも好意的に受け止められ、オープンに会話できる雰囲気の醸成に役立ち始めている
●上司・部下のコミュニケーションだけでなく、経営層レベルの横のコミュニケーションも活発になり、お互いの領域に関して率直に意見を言い合えるようになってきているなど、相互不可侵の壁を崩すきっかけとなっている

御社がコーチングプログラムを導入された背景についてお聞かせいただけますでしょうか。
代表取締役 西本麗氏(以下西本氏)
2023年2月に初めて従業員意識調査を実施したのがきっかけです。元々、コミュニケーションが良く、風通しの良い組織を目指していたのですが、調査結果を見ると、経営層・管理社員層から一般社員へのコミュニケーションの流れに課題があることが明らかになりました。確かに体感としても、経営層からすでに伝えているはずのことが、現場には伝わっていない、ということも起こっていました。
当社の規模(従業員約420名)であれば、もっと細やかなコミュニケーションが可能なはずですが、歴史も古く、従業員数もそれほど多くないにもかかわらず、理想的なコミュニケーション状態に至っていないという課題をどう打破するか、議論を重ねていました。

その課題によって、具体的にどのような弊害が生じていたのでしょうか。
西本氏
やはり部門間の「相互不可侵」のような雰囲気があり、本音での議論が不足していました。表面的には物事が進んでいるように見えても、実際にはスピード感を持って力強く進められていないという印象がありました。
また、多くの従業員が「上の人が解決してくれるだろう」という姿勢になりがちで、自ら問題解決に取り組む意識が薄いところがありました。本来、私たちの会社の強みは小回りの良さやスピード感のはずですが、それが十分に発揮できていないことが最大の問題だと感じていました。
執行役員 大畑尚志氏(以下大畑氏)
会社全体のためにはこうした方がいいと思っていることがあったとしても「その領域はうちの担当じゃないから」という考えが出てきやすかったようです。ベクトルが合っていない、ということもありました。
西本氏
言われたことを真面目にやる風土はあるのですが、積極的に自分から、というところには至っていなかった。

(代表取締役 西本麗氏)

なるほど。御社の規模を考えると、もっと柔軟なコミュニケーションが可能なはずなのに、そうなっていなかったということですね。そこで、弊社のコーチングプログラムを導入されたわけですが、どのような点に魅力を感じられましたか?
大畑氏
経営陣で議論を進める中で、「組織内の縦横のコミュニケーション不足」「スピード感を持って力強く進められていない組織体制」「(部下の)上の人が解決してくれるだろうという姿勢」といった様々な課題がある中で、本質的には組織文化を変えていかなければいけない、そして変えていくためには自分たち経営層から変わらなければいけないと考え、そこにしっかりと伴走してくださるコーチェットさんのプログラムを選ぶことにしました。
いくつかの会社のプログラムを検討しましたが、多くはスキルを一方的に教えるタイプのものでした。しかし、このプログラムは組織文化をどう変えていくかについて一緒に議論し、理解いただいた上で、定着を目指して学びはじめていくアプローチだったのが良かったですね。まるで一緒に作戦会議をしているような感覚がありました。

(執行役員 大畑尚志氏)



そうですね。私たちも、本質的な変化を目指すために、一方的に教えるのではなく、一緒に作り上げていくというアプローチを大切にしています。
実際にプログラムを受けられてみて、どのような変化がありましたか?
西本氏
文化づくりという観点では、毎月「現状はどうですか」と確認しながら進めていけますし、ピアコーチングの中で他の経営陣とも話していくことができました。
コミュニケーションやコーチングのスキルについて、今まで自己流でやっていたところから、ベースとなる知識を得た上で実践するという流れが非常に新鮮でした。トレーナーからフィードバックを受けて自分の癖に気づくこともありました。特に、上司が部下の話をじっくりと聴くという経験は、参加者全員にとって新鮮だったようです。
以前は「話を聴く前からついつい上から言ってしまう」「報告を受けた瞬間にすぐにコメントする」というパターンが多かったのですが、業務報告以外の1on1ミーティングを実施するようになってからは、上司の方から大きめのオープンクエスチョンを投げかけるようになり、コミュニケーションのあり方が少しずつ多角的・多面的に変わってきています。


それは素晴らしい変化ですね。具体的にどのような場面で、その変化を感じられましたか?
大畑氏
他の役員からも、実はこれまでももっと部下と話したかったけどできていなかった、という声もありました。目標設定などのタイミングで半年に一回の1on1ミーティング、というのは今までもあったのですが、もっと頻繁にやった方がいいということですよね。
トレーニングの中で、部下とのコーチング練習をするのですが、その中でもいろいろな話が出てきました。例えば「実は今、こんな資格にチャレンジしています」とか「こんなことで悩んでいます」といった、普段の業務上の会話では聞けないような個人的な話題も出てくるんです。
西本氏
そうですね。多くの従業員が話したいことを抱えていても、これまではそれを話す場がなかったり、聴いてもらえる機会がなかったのだと思います。私たち上司の関わり方を変えることで、そういった思いがポロッと出てくるようになってきました。これはインパクトがあるのではないかと思っています。

上司の方々も、そうしたコミュニケーションの取り方に慣れるまでは大変だったのではないでしょうか?
大畑氏
ええ、確かに最初は難しかったです。「まず聴きましょう」と言われるのですが、どうしてもすぐにアドバイスしたくなったり、つっこみを入れたくなったりします。でも、グッと我慢して相手の話を待つことで、思わぬ発見があり、聴いてみようと思えるようになりました。
西本氏
今、次の中期経営計画の策定を進めているところですが、その中で、このプログラムの成果が花開いていくことになると思います。どの階層のメンバーからでも、「こうしたい」という意見が出てくることが、達成の一つの目安になると思います。そして、顧客とのやりとりのスピードが上がったり、社内で変化が生まれていく、というように社員の行動が変容することを大いに期待しています。


部門間に相互不可侵の雰囲気があることを課題として認識されているということでした。 まだ途中ではありますが、プログラムを受けたことによって、横のつながりに変化はありましたか?
西本氏
ちょっとずつ変わってきています。横同士でお互いによく話をするようになりました。
私(社長)のところにダイレクトにくるのではなく、製造と研究、営業と研究など、横のつながりの中でのコミュニケーションが生まれていますね。
大畑氏
会議や1on1ミーティングなど、前よりも様々な場面で意見が出るようになってきています。ここからさらに参加対象を広げる中で、閾値を超えてくると組織文化全体の変化につながっていくと考えています。マネージャー向けのコーチングハンドブックの作成をお願いしているのも、こうした取り組みを定着させていくための施策の一つです。

経営陣の関わり方の変化が確実に組織内に広がっていらっしゃいますね。
このプログラムの特徴として、他に印象に残っている点はありますか?
西本氏
セッションの内容は濃かったですね。座学で学ぶだけでなく、2週間に1回のペースでマンツーマンのコーチング・トレーニングのセッションがあり、学んだことを実際に試す機会が豊富にありました。知識を得るだけでなく、繰り返しフィードバックを受け取って改善したりと、知識を自分のものにしていく過程が組み込まれているのが良かったです。こういう知識は読めばなるほどとは思う、でもやってみると違うので、それを指摘してもらえるサイクルは良かったです。事前・事後の課題もしっかりあったので、大変でした(笑)。
大畑氏
また、チームトレーニングでの取り組みも印象的でした。社内の人間関係とは別の新しい関係性の中でファシリテーションしてもらえるのが良かったです。第三者の目があることで、普段の社内のやりとりとは違った緊張感と、他の経営メンバーはこんな風に捉えているのかという学びがありました。


このようなプログラムを個人受講で完結せずに、組織全体で取り組むことの意義について、どのようにお考えですか?
西本氏
例えば個人でエグゼクティブコーチングをバラバラに受けるよりも、組織全体で取り組むことで大きな効果が得られると考えています。従業員のエンゲージメントや働きがい、幸福度を高めるには、会社全体の雰囲気や文化を変えていく必要があります。
このプログラムは、お互いに協力しながら全体で取り組めるという点で、組織文化の変容につながっていくと思います。

最後に、CoachEdの導入を検討している他の組織に向けて、アドバイスをお聞かせください。
西本氏
研修でもなく、個人のコーチングだけでもないという意味で、ユニークなプログラムだと感じます。組織全体の変革を目指すなら、このような全員で取り組めるプログラムは非常に効果的だと思います。ただし、かなりの時間と労力を要するので、トップのコミットメントが不可欠です。また、すぐに劇的な変化を期待するのではなく、地道に積み重ねていく姿勢が大切だと感じています。

貴重なお話をありがとうございました。引き続き、変化が楽しみですね。
これからも、ご一緒に随時作戦会議をしながら、進めてまいりましょう!

西本 麗
広栄化学株式会社代表取締役社長
1980年住友化学入社
2009年同社執行役員
2011年同社常務執行役員
2015年同社専務執行役員
2019年同社副社長執行役員
2020年当社代表取締役社長就任
大畑 尚志
広栄化学株式会社執行役員
1987年住友化学入社
2016年株式会社田中化学研究所副社長
2022年当社執行役員就任
[文] コーチェット
[写真] 細谷 聡
STEP
01.
現状や課題感を伝える

現状や感じていらっしゃる課題感をお話しいただき、状況と根本要因を整理します。
STEP
02.
要因の見立てと解決策を聞く

現状・課題・ご希望に応じて、解決策をご提案します。
STEP
03.
理想に向けたアプローチを決める

実現に向けてのロードマップや最初の一歩をご提案します。
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