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株式会社SXキャピタル

答えは起業家の中にある。喜びも不安も共有できる投資家であるために

会社名

株式会社SXキャピタル

受講者・チーム

遠藤弘子

会社規模

  • 10名以下

利用サービス

パーソナルトレーニング・パーソナルコーチング

受講生インタビュー

答えは起業家の中にある。喜びも不安も共有できる投資家であるために

投資家の視野も広げるコーチング習得プログラム「CoachEd(コーチェット)」とは。

2022/5/19

CoachEdを修了された株式会社SXキャピタル取締役投資部長 遠藤弘子さんに、CoachEdでの体験についてインタビューしました。 AI、フィンテック、ビッグデータ等の先進デジタル領域のベンチャー企業へ成長支援を行う株式会社SXキャピタルで、起業家と日々向き合う遠藤さん。CoachEdを受講したことで、コーチングを身につけることは合理的な投資であると実感されたといいます。投資家がコーチングスキルを身につける価値や、投資先企業の起業家にコーチング力を身につけるようサポートする価値について詳しくお話をうかがいました。

期待

●「問いかけ」によって起業家が見ている世界の解像度を今よりも高く見れるようになりたい

● 起業家自身の描く世界の解像度を上げる「問いかけ」ができるようになりたい

効果

● コーチングのスキルを活用することによって、起業家とのコミュニケーションが深まることを実感できた

● コーチングを通して、投資家としての自分のスタイルを見つけることができた

    投資家のやり方に起業家を押し込めていないか不安だった

    立山早

    遠藤さんがCoachEdと出会ったきっかけを教えていただけますか。

    遠藤弘子(以下:遠藤)氏

    私は証券会社に就職して以来、ベンチャー投資に長年携わってきました。起業家の持つ「こんな世界を作りたい」という想いやアイデアに共感し、お手伝いできることがこの仕事の醍醐味だと思っています。

    それがとても楽しい一方で、起業家とのコミュニケーションに悩むこともたくさんありました。一体どこまでサポートをしたらいいのか。「その会社」「その起業家」にとって必要なサポートとは何なのか。私たちが手を出すことで、相手の良い部分を潰していないだろうか。そのようなことを、ずっと考えているんですよね。

    私自身もそうですし、起業家にご紹介するプロフェッショナルな方々も、自分たちがやってきた方法で成功しているから、ついその型に起業家をはめ込んでしまうことがあります。それが、ベンチャーの良さを奪ってしまう場合もあると思うのです。

    遠藤弘子氏

    そのように、「自分のこれまでのやり方を相手に押し付けているかもしれない」という不安をずっと抱えてきた中で、「成長する起業家と共に私自身も成長していかなれば、ただ邪魔な存在になってしまう」と思い、コーチング力を身につけることに興味を持ちました。

    そして投資家としてコーチング的な関わりを学ぶにはどうしたらいいのかを探していた時に、CoachEdと出会いました。

    立山

    投資家としてコーチングを学ぶことに、具体的にはどのような期待がありましたか。

    遠藤氏

    まず、起業家が見ている世界を、もっと解像度高く見れるようになりたいと思っていました。

    起業家がとても素敵な世界を描いていても、お互いの視線が揃わなければ見ている世界の解像度は全く異なりますし、お互いにフラストレーションを感じます。そのため、もっと解像度高く、彼らが夢見ている世界を共有できたらいいなと思っていました。

    そのためには、「良い問いかけ」が必要だと感じていたので、コーチングを学ぶことで問いかけのスキルが上がることを期待していました。

    また、起業家自身の解像度が低く、描く世界の共有に苦労していることもあります。それに対して、解像度を上げる問いかけができる投資家になりたい。そして彼らの世界がよりスムーズに実現するようにサポートをしたいと思っていました。

    しかし、起業家のコーチになりたいわけではなかったので、投資家としてコーチングスキルをどのように適用していけるのか、少し心配ではありましたね。

    立山

    なるほど。では実際に受講されてみて、いかがでしたでしょうか。

    遠藤氏

    とても良かったですね。コーチングのスキルを活用することによって、コミュニケーションが深まることを実感し、投資家にとって非常に使えるスキルだと感じました。

    また、コーチングを理解しスキルを活用できるようになることは、起業家にとっても必要なことだと感じ、投資先の起業家にもぜひ学んでほしいと思いました。

    問題が起こる前にコーチングを導入する費用対効果は高い

    立山

    スキル効果を実感いただけて嬉しいです。具体的には、どんな気づきや学びがありましたか。

    遠藤氏

    「相手の大切なものは、絶対に否定しない」という学びがありました。たとえ同意することができなくても、否定から始まるコミュニケーションでは相手も絶対に受け入れてくれません。言葉にすると当たり前のことなのですが、とても大切な学びでした。

    また、私は鋭いコメントや厳しい言葉を起業家に伝えられないことがコンプレックスの一つでした。ですが、コーチとのセッションの中で「必要なのは本質的な厳しさ」なのだと気がつきました。相手の課題に一緒に向き合ったり、その課題から逃げなかったり、そういう本質的な厳しさを持っていたらいいのだと気づいて、ハッとしましたね。

    喧嘩をしたら仲良くなる、なんてこともありますけど、喧嘩しなくても仲良くなれるなら傷つけ合わない方がいいですよね。

    遠藤弘子氏
    立山

    たしかに表面上だけ厳しい言葉を伝えても、深いコミュニケーションは始まらないですよね。遠藤さんが、起業家とのコミュニケーションで特に活かしたいと思ったコーチングスキルはありますか。

    遠藤氏

    「質問」と「承認」のスキルですね。投資家の悪い癖で、成長や成果に対しての承認は出来るのですが、行動や存在に対しての承認ができないんです。「その行動に意味はあったの?」となりがちで。目に見える成果以外も、承認していける投資家でありたいと思いました。

    承認があれば、相手も安心できます。安心があるから話せることもあります。

    上手くいかなかったことは話しにくいし、言いたくない気持ちは誰にでもありますよね。私にもあります。ですが、不安も困りごとも、小さいうちに共有してもらえればスピーディーに対処できますし、方向性を変えることもできます。だからこそ、ちょっと言いたくないことでも、安心して言える関係性を作りたいなと思いました。

    弱音が吐けて、困っていると言える関係になるには、行動や存在を承認することから始まる。これはすごく大きな学びでした。

    そして「投資家としてコーチングスキルを活かす方法を見つけられた!」という大きな前進でもありました。他の投資家の皆さんにも、お勧めしたい体験です。

    立山

    「コーチングを学ぶ」ことについて、費用対効果が見込めるのかどうか気になる投資家もいるかと思います。遠藤さんは、どのような効果や成果があると感じていますか。

    遠藤氏

    再現性のある成果を示すのは難しいですし、KPIを置きにくい投資ではあります。ですが、すぐに変化や成果が見えなくても、1年後、2年後に確実に差が生まれてくると思っています。

    コーチングのベースには、「個人個人を尊重する」という考えがあります。企業が成果を求めすぎると、数字に人が操られるようになり、「あいつが悪い」とか「あいつができないせいだ」という関係性の悪化が起こります。しかし、組織の中にコーチング的な土台があれば、それを予防できるはずです。

    コーチングは予防効果が高いスキルですので、問題が起こる前に導入して欲しいと思っています。トラブル対応には、コストも労力もかかりますよね。トラブルシューティングに時間やコストを使うくらいなら、先にCoachEdを使うほうが費用対効果は絶対に高いはずです。そのため、投資先の起業家にもCoachEdをお勧めしていますし、実際に何社か利用いただいています。

    立山

    ありがとうございます。特にどんなフェーズにいる投資先にお勧めしたいですか。

    遠藤氏

    会社が変わるタイミングにいる人たちですね。気心が知れた仲間だけで集まっていたフェーズから、外部のお金が入るフェーズになった段階で取り入れるのが良いと思います。外部から資金調達をすると、今までとは違う責任とコミュニケーションが生まれるからです。

    資金調達の目的の多くは人材獲得ですが、人を増やすことはそんなに簡単な話ではありません。採用しても辞めていく人がいるのは仕方がないことでもあるのですが、そのコストを減らすためにもコーチングは役に立つと思います。

    人を一人雇うコストも、CoachEd一人分以上かかります。採用した人がすぐに辞めればなにも残りませんが、投資した学びはいつまでも残る。まずは、マネジメントチームメンバーが一人ずつ受けて、その後グループコーチングを受けるなどしてみると、マネジメントチーム内のコミュニケーションもぐっと深くなると考えています。

    答えは相手の中にある。信じて引き出す投資家であるために

    立山

    SXキャピタルさんは、投資先の起業家がCoachEdを受講する際の受講費用を負担されていますよね。素晴らしい取り組みだと感じますが、どのような想いで実施されているのでしょうか。

    遠藤氏

    投資家として、結果を求める立場からしても、CoachEdの受講費用なら投資対効果が見込めると考えているからですね。

    ベンチャーキャピタルは「人に投資する」とよく言いますが、投資した人たちに対して、「その人らしさ」を伸ばすような更なる投資はあまりしてきていませんでした。

    信頼できる武器はちゃんと与えてあげたい。でも、すぐに役立つものはすぐにダメになってしまう。長期的に自分にも周りにも使える武器を選ぶなら、やはりコーチングだと思いました。

    ただ、投資先にコーチングスキルの必要性を提案する際の難しさは、費用対効果よりも起業家の心理的なバリアだと思います。 

    コーチングを知っていても、知らなくても「必要ない」という人は一定数います。「コーチングを体験したことがあるけど、あまり意味がなかった」という人もいるので、その壁を乗り越えなければなりません。

    以前、CoachEdとは違うコーチングプログラムを起業家に提案したところ、「遠藤さんは僕が悪いと思っているんですか」という反応が返ってきたことがあります。「あなたが悪いからこのプログラムで治せ」と言われているように受けとられてしまったんですよね。

    力になりたいと思って、良かれと思って提案しても、責めているかのように受け取られてしまう場合もあります。それはお互いにしんどくて、信頼関係も損なわれてしまいます。そういう時こそ、コーチングのマインドセットを思い出し、相手を尊重しなければならないと感じますし、相手の言動の背景にある想いや願いを丁寧に聴こうと思います。

    立山

    遠藤さんらしい寄り添い方で、とっても素敵ですね。

    遠藤氏

    ありがとうございます。あと印象に残っているのが、CoachEdの受講に興味を持った投資先にコーチェットさんをご紹介して3社で打ち合わせをしていた際に、その投資先の起業家から「実はこんな問題が起きていて」ということが色々と出てきまして。「そんなことが起きていたの?」と、驚くこともたくさんありました。起業家は色々と悩んでいるけれど、「こういうトラブルが起きそう・こんなことが起きている」と、投資家には言いづらいんですよね。

    起業家も苦しい中でもがいていたんだと知り、改めてCoachEd受講の提案がその助けになればと思いましたし、もっと自分もサポートできるんだと実感しました。

    立山

    なるほど。コーチングを学ぼうか悩んでいる投資家の方がいたら、どんなメッセージを送りますか。

    遠藤氏

    そうですね。コーチングは、自分のスタイルを見つけるのにすごく役に立ちます。投資家も色々なスタイルがありますが、ロールモデルはありそうでないんですよね。

    自分が投資家として、どんな人でありたいのか、どんな投資家でありたいのかの解像度を上げて見つけてもらえたらいいなと思います。

    また、投資家の態度や在り方は、時にプレッシャーとして起業家に伝わることがあります。外部からのプレッシャーはあまりにも強いのです。我々のプレッシャーが起業家へ、そして起業家からチームへとネガティブスパイラルを起こしているケースもありました。投資家がコーチングを学んでいると、そのスパイラルも止められるのではないかと思いました。

    立山

    遠藤さんご自身は、どのような投資家としてのスタイルを見つけられたのでしょうか。

    遠藤氏

    以前は、投資家として、自分の中に正解を持っていなければならないと思っていました。でも、正解なんてないのです。何が正しいかはわからないのです。

    コーチングを受けてから気づいたことは、私の中に正解はないけれど、熱い思いを持った起業家が目の前にいる。だったら、目の前にいるその人の、想いや願いを引き出せる投資家であればいいのかなと思うようになりました。

    投資をするかしないかの判断は必要ですが、判断したあとは、一緒にやっていくだけ。とにかく、相手の中から引き出すことができる投資家であること。それが、私の投資家としてのあり方なのだと思っています。

    立山

    最高です。遠藤さん、本日はありがとうございました!


    VCとして支援も行っているスタートバーン株式会社の代表施井さんとラジオで対談いただきました!

    投資を受けている起業家は、VCからはどのように見えているのか?
    起業家はVCに対してどんなことを感じているのか?

    赤裸々にお話しいただいておりますので、ぜひ合わせて聴いてみてくださいね!

    【ラジオ公開】資金調達後のイケイケ感と前後の退職者発生は、組織課題に備えるべき兆し。シリーズBを成功させるためには?(spotifyに遷移します)

遠藤弘子

日興證券、日興キャピタル、米系VCのCrimsonVentures、インテック・アイティ・キャピタル(現SXキャピタル)投資部長を経て現在に至る。投資案件のデュー・デリジェンス、国内外のベンチャー・ファンドを企画・組成、種類株発行等の投資に関する法務業務に精通。日本アナリスト協会検定会員

[文]栗原京子

[撮影]大倉英揮

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