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株式会社ニューピース

リーダーの聴く技術がチームの主体性を育てる

会社名

株式会社ニューピース

受講者・チーム

 高木新平

会社規模

  • 11-30名

利用サービス

パーソナルトレーニング・パーソナルコーチング

受講生インタビュー

リーダーの聴く技術がチームの主体性を育てる

メンバーのオーナーシップを引き出したいリーダーのための、コーチング習得プログラム「CoachEd(コーチェット)」とは。

2021/12/28

人を生かしチームを育てるリーダーになるためのコーチング習得プログラム「CoachEd」
CoachEdを修了された株式会社ニューピース代表取締役CEO 高木新平さんに、CoachEdでの体験について担当コーチの立山がインタビューしました。「聴く」ことへの課題意識を持ちながらCoachEdを受講された高木さん。ご自身がコーチングを受け、「聴いてもらう」体験をしたことで、リーダーとして聴く技術を学ぶ重要性と有用性を実感されたといいます。メンバーがコーチングをし合える組織を目指したいリーダーに読んでいただきたいインタビューです。

期待

●コーチングを受けることで、自分の願いやビジョンを言葉にしたい

●コーチングを学ぶことで「聴く技術」を身につけたい

効果

●「積極的に聴く」という関わり方で、以前よりもメンバーのオーナーシップを引き出し、育てることができた

●相手の話を聴いている最中に、目を合わせたり相づちを打ったりする「非言語のコミュニケーション」の重要性に気づくことができた

    右:株式会社ニューピース代表取締役CEO 高木新平さん
    左:株式会社コーチェットCCO 兼 エグゼクティブコーチ 立山早

    「聴く」のが苦手なリーダーだった

    立山早

    新平さんがCoachEdと出会ったきっかけを教えていただけますか。

    高木新平(以下、高木)氏

    僕の師匠である家入一真さんがCoachEdを受講していて、その体験を通じて、自分の課題感や願いを言語化できたことや、メンバーとの向き合い方が変わったことなどをお話しされているのを聞き興味を持ちました。

    立山

    なるほど。コーチングを学ぶことにどんな期待がありましたか。

    高木氏

    二つありまして、一つ目は、自分の願いやビジョンを言葉にできたらいいなと思っていました。

    高木新平氏

    僕は、経営者や起業家のビジョンを引き出し言語化する仕事をしていますが、自分のことは自分では中々分からないものです。

    僕自身も、会社をどんな組織にしていきたいか、どんなビジョンを描いていきたいかを一人で考えていましたが、行き詰りを感じていました。そのためコーチングで引き出していただいて、奥底にあるものが見つかるといいなという期待がありました。

    二つ目は、「聴く技術」を身につけることへの期待です。

    僕は、聴くことがとても下手なんですよ。メンバーにも「新平さん聴いていますか?ちゃんと聴いてください」とよく言われますし、妻にも「あなたは人の話を聴かないよね」と言われます。

    自分でも課題意識を持っていましたが、聴くレベルを上げる練習をしたことがありませんでした。ですので、コーチングを学んで改善できたらいいなと思っていました。

    立山

    聴く技術を身につけることで、その先にどのようなことが起きたらいいなと思っていましたか。

    高木氏

    特に、メンバーのオーナーシップを引き出したいと考えていました。事業を任せているメンバーから相談されると、僕が答えを出してしまうケースが多々ありました。しかし、自律分散型組織であるためには、僕はメンバーのオーナーシップを引き出す役割を担う方が良い。自分はあくまでサポートでいられるような、そんな関係になれるといいなと思っていました。

    立山

    なるほど。では逆に、受講前に不安や気がかりだったことはありましたか。

    高木氏

    「人の話を聴くのが下手だ」というのは、昔から言われていたので、「自分は聴くということができない人間なのかもしれない」と思っていたんですよね。だから、学んだところで出来るようになるものなのかな?という不安はありました。

    立山

    そうだったのですね。では実際に受講されてみていかがでしたでしょうか。

    高木氏

    良かったですね。まずコーチングを受けてみて、「自分はこんなことを考えていたんだ」と、今まで言語化できていなかった自分の欲望に気づけました。一人で考えていると、「まぁこういうことかな」ぐらいで思考を終わらせてしまうのですが、コーチがいると深く深く掘っていくことができました。

    高木新平氏
    立山

    新平さんも、クライアントのビジョンを聴くことで、その人の中にあるものを引き出されていると思うのですが、なにか違いはありましたか。

    高木氏

    クライアントの過去や経験、背景を聴きながら“why”を探掘ったり、未来に望むことを聴いていくのは似ているなと思いました。

    一方で違いを感じたのが、「最後に誰が言語化するか」というところでした。仕事では、クライアントが表現したいことが見えてきたら僕の方で言語化していますが、コーチングでは最後にコーチが言語化するのではなく、クライアント自身が言語化を行います。不完全でも生煮えでも、自分の言葉で着地をさせる姿勢がすごく新鮮でしたね。

    自分の言葉で表現することに意味があると理屈ではわかっていたのですが、実際に体験してみると想像以上だったというか。客観的に他者から「それってこういうことだよね」と言われて、「そうそうそれが言いたかった」とスッキリする気持ちよさもありますが、自分で見つけたときは、ハッとするような気持ちよさがありました。

    自分で言葉にしないと、自分の本当の思いは意外と認識できないものなんですね。これは大きな発見でした。

    立山

    そうですね。他者に言語化してもらえる気持ちよさと、自分で言語化できる気持ちよさの両方をうまく使い分けられるといいのかもしれませんね。他にも何か気づきはありましたか。

    高木氏

    僕は、行き当たりばったりで生きてきたところもあって、計画とか目標を持つことがあまり好きではありませんでした。

    しかしコーチングでは、毎回自分で目標(=理想の状態)を設定してコミットします。コーチングを通して目標設定と実行を繰り返すことで、目標設定が有効な方法論であることを実感しましたね。

    立山

    たしかに、目標を持つことでコミットも生まれますし、考え方の方向性が明確になりますよね。

    高木氏

    そうなんですよ。目標設定を嫌いなこととして避けていたのですが、必要なものとして受け入れらるようになりました。

    会社が組織化していくフェーズで、目標は重要な共通認識になります。その有用性にようやく気づけましたね。

    高木新平氏

    積極的な聴く姿勢が、メンバーのオーナーシップを引き出す

    立山

    なるほど。では、冒頭に苦手だと仰っていた「聴く」技術を学んでみていかがでしたか。

    高木氏

    ちゃんとデータを取った訳ではありませんが、周りの仲間から「話を聴いてくれる人なんだ」というふうに認識されつつあると思います。

    恥ずかしながら、僕自身はマネジメントの経験が浅く、メンバーの成長に合わせたリーダーシップの使い分けができていませんでした。ですがCoachEdを通して「シチュエーショナル・リーダーシップ(状況対応型リーダーシップ)」を学んで、僕は指示型の関わりと、委任型の関わりの両極でメンバーに接していて、間のコーチ型の関わりと支援型の関わりができていなかったことを理解しました。

    細かくアドバイスをするティーチングメインのフェーズから、徐々にコーチングのフェーズにシフトしていくプロセスを知ってからは、会議での姿勢も変わりましたね。

    今までだったら「僕が発言して引っ張っていく」スタンスだった会議も、「今日はあなたがオーナーシップを持ってね。僕はコーチ的に関わるよ」というスタンスに変わりました。自分のスタンスを明確にしておくと、僕も「聴く」姿勢になれる。そうすると、メンバーからも悩みやアイデアを必要なタイミングでシェアしてもらえるようになりました。

    これまでは、「話す」がアクティブな行為で、「聴く」は消極的な行為だと思っていたけれど、「積極的な聴く」があることに気づけたのは大きな変化だったと思います。

    高木新平氏

    メンバーに「オーナーシップを発揮して欲しい」と言いながらも、僕の振る舞いはティーチングメインのままでした。ここにギャップが生じていたんですよね。今回初めて、「積極的に聴く」という関わり方をしてみたところ、以前よりもメンバーのオーナーシップを引き出し、育てることができる体感を得ました。まだまだ完璧ではないですが、コミュニケーションに必要な大きなピースを手に入れた感じがしています。

    立山

    素晴らしいですね。経営者の方々は、仲間集めやマーケティング、資金調達等で社内外に発信する機会が比較的多いため、「話す技術」を磨く機会は多くありますが、「聴く技術」を身に付ける機会が少ないのではないかと感じます。しかし聴く技術がないと、仲間の「話す機会」を引き出せず、「話す」ことによる「思考・表現・気づき・改善・関係性構築」等の成長機会を無意識に奪ってしまうんですよね。

    高木氏

    本当にそうですね。僕も、話すことでメンバーを鼓舞したり、新しいことをどんどん発信していくような関わり方が得意でした。聴いたり引き出したりする役割は、一緒に経営をしているパートナーに任せればいいかなと思っていたんですよね。

    しかし、メンバーから「新平さんと話すと持っていかれてしまう」と言われたことがありまして。僕と話すことで、自分の考えを変えられてしまったり、上手く丸め込まれたりするような不安を持っていたんです。その状態では、気軽に相談できる関係を築けません。

    メンバーの主体性を育てようとしている時に、僕があれこれ話すことで、その芽を切ってしまう可能性がある。一人ひとりのオーナーシップを引き出す組織に進化をするためにも、コーチング的な関わり方が必要な段階があるということに気づけたのはとても良かったですね。

    高木新平氏
    立山

    まさに「シチュエーショナル・リーダーシップ」ですね!学びを「頭の中だけでの理解」で終わらせずに、体験と納得感に昇華させることは出来たのは、新平さんの吸収力と行動力の賜物ですよね。本当に素晴らしいです。他にもCoachEdでの気づきや学びがあれば教えてください。

    高木氏

    相手の話を聴いている最中に、目を合わせたり相づちを打ったりする「非言語のコミュニケーション」の重要性に気づきました。

    会話をしている時、自分の思考を中断したくないという理由で、僕は相手と目を合わせるのを避けていました。でもその状態では、相手側からすると一方通行のコミュニケーションに感じてしまいます。自分自身が、コーチからの相づちや目配せ、表情、頷きなどを体験することで「話を聴いてもらっているというのは、こういうことなんだ!」と感じる経験をすることができ、自分が相手に対して「安心して聴いてもらえている」体験を提供できていなかったことに気づけました。自分の非言語のコミュニケーションを、すごく反省しましたね。

    自分の思考を優先する態度でいると、「この人は自分を優先に考える人だ」となっていく。それが積もっていくと「あの人に言っても通じないよね」となってしまいます。

    チームで事業をやりたいとか、多様な意見を尊重したいと言いながらも、「言っていることとやっていることが違うよね」となりかねないなぁと思いましたね。

    お互いに「聴き合える」組織を目指す

    立山

    「聴いてもらえている」という体感の効果はとても大きいですよね。

    高木氏

    本当にそうですね。僕らが日常的に使っているSNS等では、誰もが発信する場はあるけれど、リアクションをもらえる人はごく一部です。話したい欲求に、聴く側の技術や機会がついていけてなくて、言いっぱなしなっている。だからこそ、「自分なんて必要ないんだ」とか「自分が言っていることなんて大したことないんだ」と思ってしまう現状があります。

    最近ではメンタルダウンしている人も多いと思いますが、「聴く」というコーチングの行為がすごく有効だと思っています。

    高木新平氏

    例えば学校で、居場所がなくなったり、気まずい空気になったときは保健室に行っていましたよね。保健室の先生が「そういうこともあるよね」と話を聴いてくれることで、回復していたと思うんですよ。

    社会には保健室がないから、産業医やカウンセラーがいてくれると思うのですが、本当はみんなで担保しあえるといいんでしょうね。

    僕は、昔からコミュニティに興味があるのですが、コミュニティには、話すと聴くの関係をお互いに担保し合う構造があると思っています。くだらないことを言ったり聞いたり、無目的でも承認しあえる場所だなと思っていて。自己効力感や自己肯定感を増幅する装置になるのがコミュニティだと思います。

    立山

    まさに!「全ての人がお互いの想いを聴き合い、承認し合うことができれば、世界は変わるのではないか」という思いが、CoachEdが生まれた背景にあります。

    高木氏

    本当にそうだと思いますね。「聴く」ことの重要性と有効性が広く認知されて、当たり前のスキルになると良いですよね。

    立山

    そうですよね。例えば私たちビジネスマンは、当たり前のようにロジカルシンキングやクリティカルシンキングを学びますが、これからはそれと同じように、コーチングスキルもベーススキルとして学ぶようになっていくのではないかと思いますね。

    高木氏

    たしかに。プレゼンや話す技術を学ぶビジネス書のベストセラーは多くあるけれど、「聴く」に特化したビジネス書は数えるほどしかありません。

    ソニーグループ株式会社シニアアドバイザーの平井一夫さんの著書『ソニー再生 変革を成し遂げた「異端のリーダーシップ」』では、平井さんが様々な事業の現場を訪れて、社員にヒアリングをしてパーパスを作っていったことが書かれていました。

    何が問題で、何をしたいのかということを丁寧に聴いていったそうなのですが、ソニーは、聴く力によって復活を遂げたとも言えるのかなと思いました。そうした事例が出てくると、リーダーの役割や認識も変わってくるかもしれません。少しずつ変わってきている気もしていますけどね。

    発信力より、聴く力がある人が情報を集める

    立山

    新平さんが描く未来のビジョンにおいて、コーチングはどのように役に立ちそうですか。

    高木氏

    まず、ニューピースでは「価値観を仕事にすること」を大事にしています。メンバーの価値観から世の中のイシューを見つけて事業に取り組んでいますが、世の中に大きく問いかけるような事業をたくさんつくっていきたいと思っています。

    そのためにも、メンバーやチームの主体性が重要になると思います。メンバーの主体性を引き出すような、より高いレベルの「聴く」スキルを、組織全体で身につけたいなと思いますね。

    お互いにコーチングし合えたら、ビジョンや価値観を引き出し合える関係になると思うんですよ。そうすれば、メンタルウェルネスもキープされ、孤立することもなくなるのではないかと思います。

    また、僕はメンバーや妻や子供にインスパイアされて、自分が変化していくのが楽しくて好きです。でも、上手く聴ける人でないと、インスパイアされる情報が集まらないと思うんですよね。

    「WIRED」の元編集長の若林恵さんが、「良いメディアは声が大きいのではなく、耳が良いんだ」と言っていました。つまり、多くの人は自分の発信力を気にするけれど、たくさん情報が集まる方が発信力もあるということです。

    僕自身も、自分の発信で他者の発信をふさいでしまわないようにしたいですね。ちゃんと聴ける人になって、新しいイシューや世の中の変化を常に浴びているリーダーを体現し続けたいなぁと思います。

    「古いね」「おっさんだね」と言われたくないですしね(笑)。

    高木新平氏
    立山

    いいですね!お互いに聴き合える組織、ぜひ見てみたいです。新平さんにとってコーチングはどのような存在でしたか?

    高木氏

    コーチングは、自分の人生にオーナーシップを取り戻してくれる存在ですね。

    日本語は主語がはっきりしません。意識しないと、“I”なのか、“We”なのか、“It”なのかがふわっとして、責任もあいまいになります。コーチングは、“I think”のように、「自分」を主語にして、自分が思っていることを言語化する機会を作り、自分の人生の願いを明確にします。

    普段から意見をはっきり言う機会が少ない人は、自分を主語に考える筋肉が育っていないと思うんですよね。コーチングはそうした筋肉を鍛えながら、自分の人生に主体性を取り戻してくれる存在なのかなと思いますね。

    立山

    素敵です。最後に、新平さんにとってCoachEdは一言で表すとどのようなサービスでしょうか。

    高木氏

    コーチング界のザビエルですね。コーチングの概念は広がってきているとはいえ、まだまだアーリーアダプター手前ぐらいだと思うんですよ。そこで今まさに大きく広めようとしているのがCoachEd。どんどん業界を引っ張っていってほしいです。期待しています!

    高木新平氏
    立山

    新平さん、ありがとうございました!これからも応援しています!

 高木新平

NEWPEACE代表取締役CEO / クリエイティブディレクター
1987年富山県生まれ、早稲田大学卒業。博報堂から独立し、2014年「誰もがビジョンを実践できる世界をつくる」を掲げ、NEWPEACEを創業。過去蓄積のブランディングに対して、未来志向で社会潮流を味方に変えていく「ビジョニング」を提唱・実践。数多くのスタートアップのブランド開発・市場創出に携わる。ワンキャリア社外取締役 / シェアリングエコノミー協会アドバイザー / 富山県成長戦略会議委員 / 三児の父親

[文]栗原京子

[写真] 大倉英揮  

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