時代の変化に伴い、従業員のキャリア開発への関心が高まっています。企業においても、従業員のキャリア開発支援が重要視されるようになってきました。そこで、リーダーが従業員一人ひとりのキャリアデザインを支援する方法について解説します。キャリアデザインとはキャリアデザインとは、キャリアについて理想を描き(デザイン)、その実現に向けた行動計画を立てることです。単に仕事を続けるだけでなく、自らの人生設計の一部としてキャリアを捉え、主体的に関与することが重要視されています。キャリアデザインを行うメリットメンバーの主体性を高めることができるメンバーが今の仕事と自分のキャリアの繋がりが見出すことができていると、主体的に取り組むことができるようになります。主体的に行動できる人材が増えることで、結果として組織が活性化し、業績向上にもつながります。メンバーのエンゲージメントを高めることができるリーダーがキャリアマネジメントを支援する存在として良い関係性を築けば、メンバーの会社へのエンゲージメントも高まります。仕事に対する意義も感じやすくなります。▼もっと詳しく知りたい方はこちら・will/can/mustの重なりを引き出す「部下のキャリアデザイン面談」とは ウェビナーアーカイブ動画を視聴する・部下の可能性引き出せてる?will/can/mustの重なりを引き出す部下のキャリア面談とは 資料をダウンロードするキャリアデザイン面談で活用する3つの輪キャリアデザインにおける3つの基本的な要素を紹介します。リーダーは、メンバーの3つの重なりが大きくなるよう支援する必要があります。willを引き出すメンバー自身の興味関心や価値観、つまり「やりたいこと」を明確にすることが重要です。willを引き出すための質問は、下記のようなものがあります。💡 過去の経験から引き出すこれまでどのような仕事にやりがいを感じてきた?過去にやりがいや喜びを強く感じた仕事は?これまで熱中できた仕事は?💡 現在の仕事から引き出す今の仕事のあなた・周囲にとっての価値は?今の仕事でやりがいを感じる瞬間は?今の仕事からあなたは何を得ている?💡 未来から引き出す今後、自分がやりたいことは?どんな価値を感じていたい?今後、どんな分野・テーマに関心がある?立場や役割はどうなりたい?canを整理するメンバーの現在の強みやスキルなど、「できること」を把握する必要があります。canを引き出すための質問は、下記のようなものがあります。💡 過去の経験から引き出すこれまでの経験で得られた知識・スキル・経験・マインドセットは?意識的に高めようと取り組んできたことは?過去にどんな知識・スキル・経験・マインドセットを認められた?過去にどんな実績を残した? </aside>💡 現在の仕事から引き出すどんな知識・スキル・経験・マインドセットが仕事に活きている?最近認められた仕事は?その時発揮した強みは?強みが発揮されていると感じる仕事の種類や場面は?負荷が小さく取り組める仕事は? </aside>mustを整理する会社や上司が求める役割や成果、つまり「求められていること」を確認します。mustを引き出すための質問は、下記のようなものがあります。💡 現在の仕事から引き出す達成すべき目標は?組織から期待されている役割はミッションは?周囲からどんな貢献を求められている? 💡 未来から引き出す今後の組織の発展のために求められている役割・能力は?次のステップのために期待されている、要望されていることは?キャリアデザイン面談の全体像メンバーの準備メンバーは事前に、自身のキャリアについて考えを整理しておく必要があります。過去の経験を振り返り、今後のキャリアビジョンを明確にします。上司・リーダーの準備上司は、部下のこれまでの実績や強み、成長課題を把握しておきます。また、今後の期待値や役割についても整理しておきます。キャリアデザイン面談を実施will/can/mustの3つの輪を意識しながら、メンバーとリーダーが対話を重ね、キャリアビジョンとそれを実現するための行動計画を立てます。継続した社内からのサポートキャリアデザインは一過性のものではありません。定期的な1on1の実施だけでなく、組織内での変更や新しいプロジェクトへの参加、昇進のタイミング等で対話をしましょう。メンバーのキャリア開発を継続的に支援する体制を整備することが重要です。キャリアデザイン面談の具体例面談の流れ1.場の設定守秘義務やメンバーのキャリアを考えるための時間であることを伝える2.メンバーのwill/can/mustを明確にする3.Mustとcanの重なりを拡張する将来のキャリアを実現するために、どのような経験や強みをいかせそうか?将来のキャリアを実現するために、伸ばすべきスキルは?4.Mustとcanの重なりを拡張する今後、どのような役割・成長を求められているか?今後、どのような実績を残すべきか?そのために必要な知識・スキル・経験・マインドセットは?今後、周囲からの期待や要望、役職があがった時、できるようになるべきことは?5.mustとwillの重なりを拡張する将来のキャリアから見た時、今の職場・仕事・役割でできることは?将来のキャリアにつながる機会をどこで、どう得ることができる?今の仕事の中で、あなたがやりたいこと・実現したいことは?6.will/can/mustのそれぞれの将来像を考える将来、仕事を通じて、どのようなことを実現・達成したいか?将来、どこで、誰に対して、どのような貢献ができていたら幸せか?将来、どのような能力・強みを発揮していたいか?今後、どんなことを大切にしながら仕事をしていたいか?7.行動計画を立てる質問例将来どのようなキャリアを描いていますか?現在の強みと課題は何だと思いますか?今後身につけたい能力は何ですか?この1年でどのように成長したいですか?キャリアデザイン支援のために企業に求められることキャリア設計ができないメンバーの本音は、「何をしたらいいかわからない」というものです。企業は、まず初めの一歩として、メンバーと対話する機会を作り、メンバーの「わからない」「できない」「やりたくない」を解消する機会を作ることが重要です。メンバーのキャリア自律に向けた一歩としては、メンバー自身が自分や未来について理解を深める機会を提供することが大切なのです。▼もっと詳しく知りたい方はこちら・will/can/mustの重なりを引き出す「部下のキャリアデザイン面談」とは ウェビナーアーカイブ動画を視聴する・部下の可能性引き出せてる?will/can/mustの重なりを引き出す部下のキャリア面談とは 資料をダウンロードするCoachEdとキャリアデザインを行うCoachEdでは、キャリア支援のためのトレーニングサービスを提供しています。リーダーがメンバーのwill/can/mustを引き出す対話スキルを身に着けるトレーニングはもちろん、チームメンバーがピアトレーニングによって自らのwillを考えるきっかけを作る仕組みも用意しています。ご予算に合わせてカスタマイズできますので、お気軽にご相談ください。まとめ企業がリーダーを通してメンバーのキャリアデザイン支援をすることで、メンバーの主体性やエンゲージメントを高めることができます。企業は、メンバー自身が自分や未来について考える機会を提供しましょう。また、リーダーはメンバー支援のための対話スキルを学ぶとよいでしょう。社内でお互いのキャリアを支援するということは、今ある仕事・生活・生き方を能動的に捉えなおし人生の舵取りをしていくことにつながります。メンバー・リーダー自身、チーム、会社、社会の未来をよりよくデザインするために、対話の機会を設けてみませんか。▼もっと詳しく知りたい方はこちら・will/can/mustの重なりを引き出す「部下のキャリアデザイン面談」とは ウェビナーアーカイブ動画を視聴する・部下の可能性引き出せてる?will/can/mustの重なりを引き出す部下のキャリア面談とは 資料をダウンロードする